エプスタイン資料、米司法省の対応に反発強まる 議会侮辱罪の警告も
性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する資料開示を巡る米司法省の対応を受け、超党派の間で反発が強まっている。写真は公開された文書、19日撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Richard Cowan
[ワシントン 22日 ロイター] - 性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する資料開示を巡る米司法省の対応を受け、超党派の間で反発が強まっている。議員らはボンディ司法長官を議会侮辱罪に問うと警告し、クリントン元大統領は自身に言及したあらゆる関連文書の即時公開を求めた。
共和党のトーマス・マッシー下院議員はXへの投稿で、「司法省は富裕層や権力者、政治的につながりのある人々を保護するのをやめるべきだ」と述べた。
司法省は19日、エプスタイン氏に関する資料を公開したが、開示は一部にとどまり、多くが黒塗りされていた。
トランプ大統領はこの事件を民主党の「でっちあげ」と呼んでいるが、自身の支持者からの圧力が強まったことを受け、完全な文書開示を義務づける法案に署名した。
トランプ氏は「多くの共和党員は(政権による)多大な成功から目をそらすために(この問題が)使われていることに怒っている」と語った。
クリントン氏の報道官、アンヘル・ウレナ氏は声明で、クリントン氏に何らかの形で言及している残りの資料を直ちに公開するようボンディ氏に要請。「誰か、あるいは何かが守られている。誰なのか、何なのか、なぜなのかは分からないが、それだけは分かっている」とし、「われわれには、そのような保護は必要ない」と述べた。





