メルセデス、ディーゼル排ガス不正で米州と和解 1.5億ドル支払い
2025年4月2日、米国ニューヨーク州コピアグのディーラー、メルセデス・ベンツのロゴ。ロイター/シャノン・ステープルトン
David Shepardson Rachel More
[ワシントン 22日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは、同社が関与したとされるディーゼル車の排ガス規制不正問題で米48州、プエルトリコ、コロンビア特別区と1億4960万ドルを支払う和解案で合意した。米ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官が22日、発表した。
メルセデスはこの合意により、2015年9月に独同業フォルクスワーゲン(VW)で初めて発覚したディーゼル車の排ガス規制不正に関する米国での法的問題は事実上終結すると述べた。
この和解の下で、メルセデスは1億4960万ドルを支払い、排出ガス関連の修理を受けた対象車両の所有者とリース契約者に2000ドルを支給する。同社はまた将来の不正防止策の実施と監督要件の順守にも合意した。
メルセデスは和解は最終的な裁判所の承認が条件だと述べた。広報担当者は、「和解費用全般に充てる十分な引当金を計上している」とし、グループの最終利益には影響しないと説明した。
同社は2020年、この問題を調査していた米連邦政府や米国の車両保有者25万人と総額22億ドルで和解した。





