トランプ氏、議決権行使助言会社の監視強化を命令

写真は大統領令に署名するトランプ米大統領。12月11日、ワシントンのホワイトハウスで撮影。REUTERS/Al Drago

Ross Kerber　Christian Martinez

[１１日 ロイター] - トランプ米大統領は、議決権行使助言業界に対する監視を強化することを目的とした命令に署名した。ホワイトハウスが１１日に発表した。

主要助言会社について「（頻繁に）過激な政治的動機に基づいたアジェンダを促進・優先している」と指摘している。

ホワイトハウスのウェブサイトに掲載されたこの命令で、トランプ氏は米証券取引委員会（ＳＥＣ）などに対し、大手のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ（ＩＳＳ）とグラス・ルイスが規則や独占禁止法に違反していないかどうかを調査するよう指示した。

両社は、共和党の政治家、経済団体、ＪＰモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）や実業家イーロン・マスク氏をはじめとする経営者から、取締役選任の是非や役員報酬を承認するかどうかといった決定に影響力を持ち過ぎていると指摘され、標的となっていた。