中国の25年石炭需要、8年ぶり減少へ 来年は増加も=業界団体
写真は上海の石炭火力発電所。2021年10月撮影。REUTERS/Aly Song
Colleen Howe
[北京 8日 ロイター] - 中国の石炭業界サイト、中国煤炭市場網(CCTD)は、今年の中国の石炭消費量が2017年以降で初めて減少に転じるとの見通しを示した。
電力業界が石炭使用を抑制したことが要因で、来年は小幅増となる可能性があるとしている。具体的な石炭消費量の見通しは示していない。
CCTDは3日に行われた石炭業界の会合の内容を明らかにした。ある業界幹部は、「年初以降、石炭業界では53.9%の企業が赤字に陥り、鉱山渡し価格は前年比で16.8%下落している」と指摘した。「内巻」(過剰競争)が解消されるには時間がかかるとの見方を示した。
CCTDは来年は電力分野の石炭消費が増加する一方、鉄鋼・建設分野の需要は減少が続くと予想している。石炭化学分野では需要が引き続き急速に伸びる見込みだ。
中国の今年の石炭輸入量は4億8000万トンに達する見通しで、国内供給の増加と需要の弱さを受け、前年比で11%減となるという。





