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原油先物は上昇、米政府再開への期待が供給懸念を相殺

2025年11月10日(月)11時29分

 アジア時間の原油先物は上昇。石油ポンプジャックの資料写真。ロシア・タタールスタン共和国アリメチエフスク郊外で7月撮影(2025年 ロイター)

Florence Tan

[シンガポール 10日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米政府機関の閉鎖が間もなく終了し、世界最大の石油消費国である米国の需要が増加するとの楽観的な見方が、世界的な供給拡大懸念を相殺している。

0123GMT(日本時間午前10時23分)時点で、北海ブレント先物0.47ドル(0.74%)高の1バレル=64.10ドル、米WTI先物は0.50ドル(0.84%)高の60.25ドル。

米上院が9日、連邦政府再開に関する採決に動いたことで、現在40日目に突入している歴史的な米政府閉鎖の終結が近づいている。

IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「再開が目前に迫っていることは歓迎すべき材料だ。連邦政府職員80万人の給与が回復し、重要なプログラムが再開されれば、消費者信頼感や経済活動、支出が押し上げられるだろう」と指摘。

「これは市場全体のリスク心理改善にもつながる」とし、WTIが1バレル=62ドルに向けて反発する要因になると述べた。

北海ブレントとWTIは供給過剰懸念から先週約2%下落し、2週続落していた。

ロイター
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