米政権、加州向け運輸資金保留 トラック運転手の英語規則巡り

　１０月１５日、トランプ米政権は、カリフォルニア州がトラック運転手の英語能力基準を順守していないとして、運輸省による４０６０万ドルの資金を保留すると発表した。カリフォルニア州サンディエゴで７月１５日撮影（２０２５m年　ロイター/Mike Blake）

David Shepardson

［ワシントン　１５日　ロイター］ - トランプ米政権は１５日、カリフォルニア州がトラック運転手の英語能力基準を順守していないとして、運輸省による４０６０万ドルの資金を保留すると発表した。

同省は８月、カリフォルニア州、ワシントン州、ニューメキシコ州に対し、商用トラック運転手に英語能力要件を導入しなければ資金を失う可能性があると警告していた。

ダフィー運輸長官は「カリフォルニア州は大型トラックの運転手が道路標識を読み、警察と意思疎通することを確実にしない全米唯一の州だ」と述べた。

同州のニューサム知事の広報は運輸省に対する回答で、州の法律、規制、基準、命令は英語能力を含む連邦政府の安全要件と同一か、同じ効果を持つと反論。「当州は商用運転免許手続きを通じてこの要件を適切に執行している」と述べた。

トランプ政権は英語を話さない外国人トラック運転手を巡る懸念に対処するため一連の措置を講じており、ルビオ国務長官は８月、商用トラック運転手に対する就労ビザ発給を即時全面停止すると発表した。