ＯＰＥＣ事務局長「石油・ガス産業への投資拡大が必要」

　１０月１５日、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）のガイス事務局長（写真）は、石油・ガス産業へのさらなる投資が必要だと改めて表明し、２０５０年の段階でも石油が世界のエネルギー構成の約３０％を占め続けるとの見通しを示した。メキシコ市で２０２３年３月撮影（２０２５年　ロイター/Henry Romero）

[モスクワ １５日 ロイター] - 石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）のガイス事務局長は１５日、石油・ガス産業へのさらなる投資が必要だと改めて表明し、２０５０年の段階でも石油が世界のエネルギー構成の約３０％を占め続けるとの見通しを示した。

モスクワで開催された「ロシア・エネルギー・ウィーク」会議で述べた。

ガイス氏は、経済成長、人口増加、都市化が「１つの明確なシグナルであり、世界は今日消費しているよりも、はるかに多くのエネルギーが必要になる」と発言。５０年までに１次エネルギーの需要が２３％増加すると予測した。

ＯＰＥＣの需要予測は、業界の推計の中でも高い水準にある。エネルギー転換が遅れるとの見方が背景だ。

国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は、石油需要のピークを２９年と予測し、２６年には日量最大４００万バレルの供給過剰になると見込んでいる。