シンガポール企業がエヌビディア半導体流用か、米議員が調査要求

　米共和党のコットン上院議員は商務省に対し、米エヌビディアの人工知能（ＡＩ）向け半導体を中国の顧客向けに流用している疑いがあるとして、シンガポールのクラウドコンピューティング企業メガスピードを調査するよう求めた。写真はエヌビディアのロゴが表示されたスマートフォンとコンピューターのマザーボード。２０２３年３月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Max A. Cherney

［サンフランシスコ　１４日　ロイター］ - 米共和党のコットン上院議員は商務省に対し、米エヌビディアの人工知能（ＡＩ）向け半導体を中国の顧客向けに流用している疑いがあるとして、シンガポールのクラウドコンピューティング企業メガスピードを調査するよう求めた。

同議員は商務省への書簡で、メガスピードについて報じた米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）の記事に言及。記事によると、メガスピードはマレーシアとインドネシアにエヌビディア製半導体を送り、中国の顧客に遠隔でサービスを提供しているとみられる。

メガスピードはコメント要請に応じていない。シンガポール警察は１４日、同社を「国内法違反の疑いで捜査している」と明らかにした。エヌビディアの広報は、メガスピードに関して米政府と協議し、独自の調査も行ったが、製品が流用されたと信じる理由は見つかっていないと述べた。

米政府は国家安全保障上の懸念を理由に、中国への高性能ＡＩチップの輸出を禁止している。