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ノーベル経済学賞に米大教授ら3氏、技術革新と成長の研究

2025年10月13日(月)19時44分

 スウェーデンの王立科学アカデミーは13日、2025年のノーベル経済学賞をジョエル・モキイア氏、フィリップ・アギオン氏、ピーター・ホーウィット氏の3人に授与すると発表した。「イノベーション(技術革新)主導の経済成長の解明」が授賞理由。13日撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

Simon Johnson

[ストックホルム 13日 ロイター] - スウェーデンの王立科学アカデミーは13日、2025年のノーベル経済学賞をジョエル・モキイア氏、フィリップ・アギオン氏、ピーター・ホーウィット氏の3人に授与すると発表した。「イノベーション(技術革新)主導の経済成長の解明」が授賞理由。

「3氏は、持続的な成長を当たり前と考えてはならないことを教えてくれた」と述べた。「人類の歴史の大半は、成長ではなく経済停滞が常態化していた。彼らの研究は、成長継続に対する脅威を認識し、それに対処しなければならないことを示している」とした。

モキイア氏は、米ノースウェスタン大学の教授。アギオン氏は仏コレージュ・ド・フランス、INSEAD、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の教授。ホーウィット氏は米ブラウン大学の教授。

ノーベル委員会のジョン・ハスラー委員は、「モキイア氏は、イノベーションに基づく持続的な成長に必要な要因を、歴史的な観察から明らかにした」と述べ、「アギオン、ホーウィット両氏は、新しく優れた製品が古い製品に取って代わる終わりなきプロセスである創造的破壊の数学的モデルを生み出した」とした。

賞金は1100万スウェーデンクローナ(120万ドル)。半分がモキイア氏に授与され、残り半分をアギオン氏とホーウィット氏が分け合う。

ロイター
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