OPECプラス、供給過剰懸念から増産幅わずかにとどめる=関係筋

10月7日、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」は、非OPEC各国の供給拡大と燃料需要の鈍化のために世界的な供給過剰が発生する可能性があるとの懸念から、11月の増産幅をわずかにとどめることを決定した。写真はウィーンのOPEC本部で2018年12月撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)
Alex Lawler Ahmad Ghaddar
[ロンドン 7日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」は、非OPEC各国の供給拡大と燃料需要の鈍化のために世界的な供給過剰が発生する可能性があるとの懸念から、11月の増産幅をわずかにとどめることを決定した。グループ内の複数の関係筋が明らかにした。
OPECプラスは5日、11月に日量13万7000バレル増産することを決定し、4月以降始まった毎月の増産計画を継続した。
OPECはコメントを控えた。サウジアラビア政府もコメント要請に応じなかった。
元OPEC幹部でリスタッド・エナジーのホルヘ・レオン氏は「市場がどれほど神経質になっているのかを見て、OPECプラスは慎重な対応を取った」と述べた。
欧州原油価格の指標であるブレント原油先物は先週、OPECプラスがより大幅な増産幅を検討しているとロイターを含む複数メディアが報じたため、8%下落し1バレル=65ドルを下回った。
ブレント原油先物はOPECプラスが4月に増産を始めてから60―70ドルのレンジで推移しており、2025年初めの82ドルから下落している。
OPECプラスは原油価格の目標でなく需給のファンダメンタルズが市場戦略を決めているとしている。しかし、OPECプラスの交渉に詳しい複数の関係筋によると、実質的な主導国であるサウジアラビアは競合する産油国から市場シェアを奪還するのを優先しているよう見えるという。
OPECプラスは4月以降、11月を含めて日量270万バレル以上増産する計画を立てている。この増産幅は世界の需要の約2.5%に相当するが、計画を完全に達成するのに苦労している。
データやアナリストによると、OPECプラスは現在までに目標の約75%を達成したにとどまっており、産油国の大半が既に生産能力の上限に達しているためだという。
これまでの追加供給の多くは中国の備蓄と夏季の燃料需要が吸収してきた。
しかし、多くのアナリストは今後数カ月で供給過剰が膨らむ可能性があると予測している。夏のドライブシーズンと北半球の秋の収穫期が終わり、OPECプラスと非OPEC各国の米国、ブラジル、ガイアナからの供給が拡大するためだ。
-
人事・総務事務/外資系製造メーカーでの人事労務@芝公園
マンパワーグループ株式会社
- 東京都
- 年収400万円~450万円
- 正社員
-
外資系企業の「労務スタッフ」土日祝休/フレックス/リモートOK
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 月給27万5,000円~45万8,000円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/港区/web系SE・PG/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系企業を支える「英文事務」土日祝休/年休120日/リモートOK
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 月給27万5,000円~50万円
- 正社員