ベトナム株が最高値、FTSEによる「新興市場」昇格で

10月8日 ベトナムの主要株価指数が8日、最高値を更新した。写真はハノイ証券取引所。4月15日撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Phuong Nguyen
[ハノイ 8日 ロイター] - ベトナムの主要株価指数が8日、最高値を更新した。前日にFTSEラッセルが、ベトナムを「フロンティア市場」から「新興国市場」に引き上げると発表したことを好感した。
フロンティア市場という区分では、多くのパッシブ・ファンドが現地上場企業株に投資できない。新興国に格上げされれば、中国やインドと肩を並べることになり、海外から数十億ドル規模の投資資金が流入し、IPO(新規株式公開)市場の活性化も期待される。
ベトナム国家証券委員会は、FTSEラッセルの発表を「ベトナム市場にとって画期的な出来事であり、新たな発展への扉を開く」とする声明を発表した。
主要株価指数は8日の取引開始早々2%上昇し、1735の最高値を付けた。その後伸び悩み、直近で0.1%安。
HSBCの証券サービスのアジア地域責任者スビル・ルーンバ氏は、FTSEラッセルの決定は、ベトナムが米関税措置などの短期的な貿易の逆風に耐えられるという強いシグナルを送ったと指摘した。