ポルトガル中銀、25年GDP見通し上方修正 個人消費が好調

10月7日、ポルトガル中央銀行は、2025年の国内総生産(GDP)成長率の見通しを6月時点の1.6%から1.9%に上方修正した。写真は同行入り口。2016年5月、リスボンで撮影(2025年 ロイター/Rafael Marchante)
[リスボン 7日 ロイター] - ポルトガル中央銀行は7日、2025年の国内総生産(GDP)成長率の見通しを6月時点の1.6%から1.9%に上方修正した。想定以上に堅調な個人消費が主因。輸出の伸びは鈍化する見通し。
26年と27年の予測はそれぞれ2.2%、1.7%で据え置いた。24年は2.1%だった。
GDPの6割超を占める個人消費は24年の3.0%増から25年は3.3%増へと加速が見込まれている。賃金の上昇に加え、労働所得・年金の減税で家計の可処分所得が増えることが背景。
25年の輸出の予測は1.1%増に下方修正した。「貿易摩擦、不透明感、ユーロ高」が背景。24年は3.1%増だった。
25年第2・四半期のGDPは前期比0.6%増で、前四半期の0.4%減から持ち直した。前年同期比では1.9%増だった。