ベトナムGDP、第3・四半期は前年比8.22%増 米関税でも伸び加速

10月5日、 ベトナム政府は第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比8.22%となったと発表した。ハノイ近郊の繊維工場で2016年7月撮影(2025年 ロイター/Kham)
[ハノイ 5日 ロイター] - ベトナム政府は5日、第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比8.22%となったと発表した。米国がベトナム製品輸入に20%の関税を発動する中でも、第2・四半期の7.96%から伸びが加速した。
グエン・バン・タン財務相は政府声明で、「四半期成長率としては、コロナ禍後の回復による2022年の大幅な伸びを除けば、11年以来の高い伸びとなる」と述べた。
1─9月のGDP伸び率は前年同期比7.84%。
今年の目標は8.3─8.5%。世界銀行の予想は6.6%、国際通貨基金(IMF)の予想は6.5%。昨年の実績は7.09%だった。
今年1─9月の輸出入を含む貿易総額は6800億ドルを超え、前年同期比17%増となった。この期間の貿易黒字は168億ドルだった。
トランプ政権がベトナム製品の大半に課した20%の輸入関税が四半期半ばの8月7日に発効したことから、この日の指標には重要な変数である包括的な貿易データは含まれていない。
ベトナム統計総局は、6日に詳細な貿易統計を含む完全な経済指標を発表する予定。