アフガン全土でネットサービス停止、国際監視組織などが明らかに

　９月３０日、アフガニスタン全土で、インターネットや携帯電話のサービスが停止している。カブールで撮影（２０２５年　ロイター/Sayed Hassib）

[カブール ３０日 ロイター] - アフガニスタン全土で３０日、インターネットや携帯電話のサービスが停止している。住民や国際的なインターネットアクセス監視組織が明らかにした。

監視組織ネットブロックスによれば、同国のネット接続率は１％前後で推移。２９日に段階的に接続が切断され、最終的にはインターネットとインフラを共有している電話サービスに影響が出たという。

イスラム主義組織タリバン暫定政権は、ネットサービスの停止について今のところ何も説明していない。過去にはオンラインポルノへの懸念を表明しており、当局はここ数週間、道徳的な懸念を理由にいくつかの州への光ファイバー回線を遮断した。

サービスの中断を視聴者に警告した民間チャンネル「トロ・ニュース」は、当局が携帯電話向けの３Ｇと４Ｇインターネットサービスの停止に１週間の期限を設定し、旧来の２Ｇ規格のみが有効になっていると伝えた。

タリバン指導部が命じる規制はますます強硬になっている。働くための外出を制限されている女性にとって、インターネットは在宅勤務を可能にしていた。