シンガポールの人口、6月に過去最高の611万人 外国人労働者増で

9月29日、シンガポール統計局が発表したデータによると、6月の同国の人口が前年同月比1.2%増加し、過去最高の611万人となった。写真は6月、カンポングラム地区で撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
Xinghui Kok
[シンガポール 29日 ロイター] - シンガポール統計局が29日に発表したデータによると、6月の同国の人口が前年同月比1.2%増加し、過去最高の611万人となった。
シンガポールでは、コロナ禍中に厳しい規制で外国人の入国が制限され、人口が減少する事態が生じていた。しかし、その後は着実に増加している。
今回の増加は主に外国人労働者が増えたことが背景で、6月には前年比2.7%増の191万人となった。
国家人口・人材局は、増加を支えたのは建設、造船、加工部門の労働者と、家事労働者の増加と分析。建設部門の労働者は「チャンギ国際空港第5ターミナルなどの主要インフラプロジェクトや住宅供給の増加を支えている」と指摘した。
一方、6月時点の国民の人口は前年同月比0.7%増の366万人、永住者数は54万人で横ばいだった。
ただ、国土面積が小さいシンガポールでの外国人増加は政治指導者には難しい問題になることがあり、2013年には移民を30年までに690万人まで増やすという計画に抗議デモが起きた。