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国連事務総長、新たな気候対策計画を要請 「より迅速で大幅に」

2025年09月25日(木)11時40分

 9月24日、国連のグテレス事務総長(写真)は、気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」の全締約国に対し、2035年までにより迅速かつ大幅な排出削減を実現する新たな気候変動対策計画を策定するよう求めた。9月23日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

Valerie Volcovici

[ワシントン 24日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は24日、気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」の全締約国に対し、2035年までにより迅速かつ大幅な排出削減を実現する新たな気候変動対策計画を策定するよう求めた。

この日、国連総会の合わせて気候変動に関する首脳会議(サミット)を主催した。グテレス氏はブラジルで11月に開催される国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に向けて機運を高めるため、各国に新たな目標を発表するよう求めている。

トランプ米大統領は前日の国連総会演説で、気候変動を「詐欺」と非難し、欧州連合(EU)加盟国や中国などによる再生可能エネルギー技術導入を批判した。

中国に次ぐ世界第2位の温室効果ガス排出国である米国は現在、パリ協定から離脱している。協定は、各国の気候変動対策計画を通じて地球の気温上昇を1.5度以下に抑えることを目指し、10年前に締結された。

グテレス氏は「パリ協定は変化をもたらした」と述べ、15年の採択以来、各国の気候変動対策計画が完全に実施された場合の地球の気温上昇予想は4度から2.6度に低下したと指摘。「今度は35年に向け、より大幅で迅速な新計画が必要だ」と述べた。

ロイター
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