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ベネズエラ大統領がトランプ氏宛て書簡、麻薬船攻撃後に直接対話要望

2025年09月22日(月)07時45分

 ベネズエラのマドゥロ大統領(写真)が、米軍が麻薬を運搬しているとしてベネズエラを出港した船を最初に攻撃した後、トランプ米大統領に書簡を送って直接対話を要望していたことが分かった。9月15日、カラカスで撮影(2025年 ロイター/Leonardo Fernandez Viloria)

[ワシントン/ボゴタ 20日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領が、米軍が麻薬を運搬しているとしてベネズエラを出港した船を最初に攻撃した後、トランプ米大統領に書簡を送って直接対話を要望していたことが分かった。

米軍による最初の攻撃は今月2日に行われ、船はベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア(アラグアの列車)」のもので、麻薬密輸に関与していたとされる。米軍は、テロリスト11人が死亡したと発表していた。

書簡は6日付で、ベネズエラ政府が21日に公表し、6日直ちに送られたと認めた。マドゥロ氏は、ベネズエラが米国への麻薬密輸で大きな役割を果たしているというトランプ政権の主張を否定し、コロンビアで生産された麻薬のうちベネズエラ経由分はたった5%に過ぎず、しかもその7割は当局が破棄するなど対策を講じたと説明した。

さらに書簡にはトランプ氏への呼びかけとして「大統領、私は本来歴史的、平和的であるべきわれわれの関係を台無しにしてきた虚偽を、協力して打ち破れると期待している。これらの問題やその他の事案について、あなたの特使(リチャード・グレネル米大統領特使)との直接的かつ率直な対話を通じて、メディアの雑音やフェイクニュースを乗り越える道は常に開かれている」と記されている。

またマドゥロ氏は、グレネル氏が米国によるベネズエラの不法移民送還を巡る問題解決に尽力してくれたと述べた上で「このチャンネルは今のところ瑕疵なく機能してきた」と強調した。

ホワイトハウスは、これまでコメントしていない。

ロイター
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