スイスの対米輸出、8月は関税発動で2割超減 20年末以来の低水準

　９月１８日、トランプ米政権がスイスからの輸入に３９％の関税を課した８月、スイスの対米輸出が２０％以上減少したことがこの日の公式データで明らかになった。写真は、スイス・ヴェッギスにあるサーモプランの工場で全自動コーヒーメーカーを組み立てる従業員。８月撮影（２０２５年　ロイター/Denis Balibouse）

［チューリヒ　１８日　ロイター］ - トランプ米政権がスイスからの輸入に３９％の関税を課した８月、スイスの対米輸出が２０％以上減少したことがこの日の公式データで明らかになった。

８月の対米輸出は前月比２２．１％減少し、２０２０年末以来最低の３１億スイスフラン（３９億ドル）となった。データには、貴金属、宝石、美術品、骨董品は含まれていない。

米国はスイスにとって最大の単一市場だったが、８月はドイツが米国を抜いて最大の輸出市場となった。

季節調整済みの輸出総額は、名目で前月比１％減、実質で２．４％増となった。

トランプ大統領は８月７日、対スイス貿易赤字で関税が正当化されるとして、医薬品や金など一部を除くスイスの輸出品目に関税を発動した。