ＥＣＢ総裁、仏情勢巡る債券市場介入に慎重 「円滑に機能」

　９月１１日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁（写真）は、政治・財政不安に陥るフランスを支援するために債券市場への介入を急ぐ必要はないとの考えを示唆した。同日、フランクフルトで撮影（２０２５年　ロイター/Kai Pfaffenbach）

Francesco Canepa　Balazs Koranyi

［フランクフルト　１１日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁は１１日、政治・財政不安に陥るフランスを支援するために債券市場への介入を急ぐ必要はないとの考えを示唆した。

金利据え置きを決定した理事会後の記者会見で、ユーロ圏の債券市場は依然としてうまく機能しているとしたほか、全ての国がＥＵの財政枠組みを尊重する必要があると述べ、介入に慎重な姿勢を示唆した。

「ユーロ圏の国債は秩序があり、良好な流動性で円滑に機能している」と述べた。

同時に、各国政府はＥＵの規則を順守する必要があるとし、「一連のルールがあり、加盟国はそれを順守しなければならない」と指摘。「どの国の政府もこの財政枠組みに基づいて運営することを望むと確信している」と述べた。

また「政策担当者らは不確実な時期に不確実性を可能な限り減らすことを真剣に受け止めると確信している」と述べた。