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FRB理事候補ミラン氏、倫理書類に矛盾とウォーレン議員 説明要求

2025年09月10日(水)09時29分

 9月9日、エリザベス・ウォーレン上院議員はトランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)の理事に指名したミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長(写真)に対し、配偶者の収入を開示する政府倫理局(OGE)への提出書類に矛盾があることを説明するよう求めた。米議会で4日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[9日 ロイター] - エリザベス・ウォーレン上院議員は9日、トランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)の理事に指名したミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に対し、配偶者の収入を開示する政府倫理局(OGE)への提出書類に矛盾があることを説明するよう求めた。

共和党が多数を占める上院銀行委員会はミラン氏の指名を上院本会議で審議するための採決を10日午前10時に予定している。ウォーレン氏はこの採決を前に書簡で回答を要求した。

銀行委の民主党トップであるウォーレン氏はミラン氏の指名承認に反対している。同氏ら民主党議員は、ミラン氏がCEA委員長を辞任しないことで、利下げを要求する大統領から独立した金融政策判断を行う能力が損われるとしている。

ミラン氏はCEA委員長に指名された今年2月にOGEに提出した書類で、イーストコースト工科大学(ECPI)という営利目的の大学から配偶者に帰属する140万ドルの収入を報告した。

しかしその7カ月後、ECPIからの配偶者収入は45万7954ドルと報告した。これは9月3日付の最新のOGE提出書類に記載されている。

ウォーレン氏は「営利目的の大学には評判の質に関わる問題、不正な運営、不透明な資金構造といった歴史があることを考えると、あなたの配偶者、ひいてはあなたとECPIとの関係の性質は完全に明らかにされるべきだ」と指摘。

「さらに、この食い違いは変更の理由と、OGEフォームの開示内容の正確性について疑問を投げかけるものだ」と語った。

ホワイトハウスとECPI学長はすぐにコメントしなかった。

ロイター
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