ＢｏｆＡ、第3四半期投資銀行手数料収入は10－15％増か＝ＣＦＯ

　９月８日、バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のアラステア・ボースウィック最高財務責任者（ＣＦＯ）は、同行の第３・四半期の投資銀行手数料収入が前年同期比１０－１５％増加するとの見通しを示した。写真はロサンゼルス中心部にある同行のビル。２０１７年３月、ロサンゼルスで撮影（２０２５年　ロイター/Mike Blake）

[ニューヨーク ８日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のアラステア・ボースウィック最高財務責任者（ＣＦＯ）は８日、同行の第３・四半期の投資銀行手数料収入が前年同期比１０－１５％増加するとの見通しを示した。

トレーディング収入は１４期連続でプラスとなり、前年同期比伸び率は１桁台半ばと想定している。

企業経営者は成長を希求し、人工知能（ＡＩ）ブームを巡る楽観論の広がりが、米関税の不確実性のマイナスを帳消しにする中で、今年１－７月の世界全体のＭ＆Ａ（企業合併・買収）は総額２兆６０００億ドルと、２０２１年以来の高水準を記録した。

ボースウィック氏は、クレジットカード支出の加速や長期延滞件数の減少を挙げて、消費者金融の事業環境も健全さを維持していると説明。「現時点で消費者は底力があり、良好な状態にあるように見え、当社の資産の質を表す指標にそれが反映されている」と述べた。

同氏によると、商業不動産を除くと、商業銀行の資産の質も引き続き堅調で、今年の純金利収入の伸びは６－７％の軌道を順調にたどっているという。

同氏は、ＢｏｆＡが１１月５日に投資家向けイベントを開き、事業全般の成長機会について議論すると明かした。こうしたイベントの開催は１０年余りぶりとなる。