ベネズエラ、麻薬密売撲滅へ沿岸州の部隊増強 米の動き受け

ベネズエラ政府は7日、麻薬密売に対処するため、沿岸州の部隊を大幅に増強すると表明した。写真は8月、ベネズエラのラ・グアイラで撮影(2025年 ロイター/Leonardo Fernandez Viloria)
[カラカス 7日 ロイター] - ベネズエラ政府は7日、麻薬密売に対処するため、沿岸州の部隊を大幅に増強すると表明した。
トランプ米政権がカリブ海にある米自治領プエルトリコの飛行場に戦闘機「F35」10機を配備し、麻薬カルテルに対する作戦を実施するよう命じたことを受けた動き。
ベネズエラのパドリノ国防相によると、マドゥロ大統領はスリア州のグアヒラとファルコン州のパラグアナ半島への増派を命じた。この地域は「麻薬密売ルート」だという。
ヌエバ・エスパルタ島とスクレ州、デルタ・アマクロ州における軍のプレゼンスも拡大される。コロンビアと国境を接するスリア州とタチラ州に配備されている1万人よりも多い、約2万5000人の部隊が配備される予定だという。
トランプ米大統領はベネズエラ国内で活動する麻薬カルテルを標的とした軍事攻撃の選択肢を検討しており、同国領内での攻撃の可能性も検討していると、CNNが関係者の話として5日報じた。
ベネズエラと米国の間の緊張は、トランプ大統領の違法麻薬との戦いに対する新しいアプローチをきっかけにエスカレートしている。