スペイン、イスラエル向け武器輸送を禁止 パレスチナ支援も拡大

9月8日、スペインのサンチェス首相は、イスラエルへの圧力を強めるため、武器を積んだイスラエル行きの船舶や航空機がスペインの港に寄港したり、領空に入ったりすることを禁止すると発表した。中国・崑山で2024年9月撮影(2025年 ロイター/Xihao Jiang)
[マドリード 8日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は8日、イスラエルへの圧力を強めるため、武器を積んだイスラエル行きの船舶や航空機がスペインの港に寄港したり、領空に入ったりすることを禁止すると発表した。
また、パレスチナ自治政府と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への援助を増額するほか、パレスチナ自治区内のイスラエル入植地で生産された製品に対して禁輸措置を課す方針も示した。
テレビ演説で、「(今回の措置が)ネタニヤフ首相とイスラエル政府に圧力をかけ、パレスチナ人が耐えている苦しみをいくらかでも軽減することにつながることを期待する」と述べた。
スペインは「ジェノサイド(大量虐殺)に直接関与した人物」の入国も禁止する。
イスラエルのサール外相は声明で、サンチェス氏の措置は「反ユダヤ的」であり、国内の汚職スキャンダルから国民の目をそらそうとしていると批判した。
イスラエルは報復措置として、スペインの急進左派政党スマールに所属する閣僚2人の入国を禁止した。