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不法就労の現代自労働者300人が帰国へ、米は企業への捜査強化表明

2025年09月08日(月)09時22分

9月7日、米南部ジョージア州で建設されている韓国の現代自動車工場で労働者数百人が不法就労で拘束された問題で、韓国政府は自国労働者の帰国に向けて対応していると、大統領府当局者が述べた。写真は現代自のロゴ。ロンドンで4月撮影(2025年 ロイター/Maja Smiejkowska)

Cynthia Kim Ted Hesson

[ソウル/ワシントン 7日 ロイター] - 米南部ジョージア州で建設されている韓国の現代自動車工場で労働者数百人が不法就労で拘束された問題で、韓国政府は自国労働者の帰国に向けて対応していると、大統領府当局者が7日に述べた。

大統領府によると、拘束された韓国人約300人の釈放に向けた交渉は終了した。手続きが完了次第、チャーター機で帰国させる予定だという。

聯合ニュースは、在ワシントン韓国総領事の話として、帰国チャーター便が10日にも出発する見込みだと伝えた。どのような行政措置が取られているかについては明らかになっていない。

国土安全保障省はコメントの要請に応じなかったが、トランプ政権で国境対策責任者を務めるトム・ホーマン氏は、企業の不法移民捜査を強化すると表明した。

ジョージア州エラベルにある現代自のバッテリー工場では4日、大規模な家宅捜索が行われ、労働者約475人が拘束された。国土安全保障省が一つの企業で実施した強制捜査としては史上最大だという。

建設中の現代自のバッテリー工場で働く韓国人労働者約300人を含む一斉摘発は、ビジネス関係の緊密化で合意した米韓首脳会談からわずか10日後に実施され、韓国側に衝撃と失望を与えている。

当局は、逮捕された労働者は不法入国またはビザのオーバーステイのため、米国では就労できないとしている。

ロイター
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