ニュース速報
ワールド

ロシアの対中ガス輸出、米国の輸出に影響なし=米エネルギー長官

2025年09月08日(月)08時30分

 9月5日、ライト米エネルギー長官(写真)は米シンクタンク「外交問題評議会」のイベントでロシアによる中国への天然ガス輸出について、米国のガス輸出業者に悪影響が及ぶとの懸念は持っていないと述べた。ワシントンで5月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ワシントン 5日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は5日、米シンクタンク「外交問題評議会」のイベントでロシアによる中国への天然ガス輸出について、米国のガス輸出業者に悪影響が及ぶとの懸念は持っていないと述べた。

ロシアは今週、同国産天然ガスを中国に輸送するパイプライン「シベリアの力2」の建設で中国と合意した。

ライト氏は、トランプ政権が液化天然ガス(LNG)の輸出急拡大に注力していると述べ、「LNGは米最大の輸出品になる。現政権で輸出が倍増する見通しのためだ」と説明。「これが欧州の同盟国をロシア産ガスから切り離す方法だ」とも語った。

イベント後には記者団に対し、ロシアは中国で得られる分より、欧州の従来の顧客のシェア喪失のほうが大きかったとの見方を示した。中国によるロシア産ガスへの関心を巡っては、「米国のエネルギー輸出についての心配はしていない」と強調した。

ただ、「ウクライナでの殺りくを終わらせることや、ロシアのエネルギー収入を減らすための圧力」については心配していると語った。

トランプ氏はロシア産石油を購入しているインドからの輸入品には25%の追加関税を課したものの、ロシアのエネルギー企業には直接の制裁は科していない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ領内攻撃を検討 麻薬カルテル

ビジネス

メルセデス・ベンツ、厳しい中国市場で「量より質」戦

ビジネス

auじぶん銀、阪神優勝で1カ月定期の金利9% 球団

ワールド

中国8月輸出は前年比4.4%増、予想下回る 輸入1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給与は「最低賃金の3分の1」以下、未払いも
  • 3
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接近する「超巨大生物」の姿に恐怖と驚きの声「手を仕舞って!」
  • 4
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 5
    コスプレを生んだ日本と海外の文化相互作用
  • 6
    金価格が過去最高を更新、「異例の急騰」招いた要因…
  • 7
    今なぜ「腹斜筋」なのか?...ブルース・リーのような…
  • 8
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 9
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 10
    「日本語のクチコミは信じるな」...豪ワーホリ「悪徳…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 6
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 9
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 10
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中