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インド4-6月経常赤字が前年同期から縮小、貿易赤字は拡大

2025年09月02日(火)14時08分

Swati Bhat

[ムンバイ 1日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が1日発表した2025/26年度第1・四半期(4-6月)の経常収支は24億ドルの赤字となり、赤字幅は前年同期の86億ドルから縮小した。貿易赤字は前年同期の638億ドルから685億ドルに拡大した。

経常赤字の対国内総生産(GDP)比率は前年同期の0.9%から0.2%に低下した。

エムカイ・グローバルの筆頭エコノミスト、マドハビ・アローラ氏は「第1・四半期は米国向け輸出の前倒しと、健全なサービス輸出が続いていることが、経常赤字の縮小に寄与した」と指摘。「しかし4-6月の反動と、労働集約型セクターに対する関税の影響により、今年度全体の経常赤字の対GDP比率は1.2%を超えてもおかしくないし、さらなる上振れのリスクもある」と付け加えた。

またIDFCファースト・バンクのチーフエコノミスト、ガウラ・セン・グプタ氏は「仮に(米国のインドに対する)計50%の関税が26年3月まで維持されれば、経常赤字の対GDP比率は1.3%に上昇する可能性がある」と述べた。

第1・四半期の純サービス収支は479億ドルの黒字となり、黒字幅は前年同期の397億ドルから拡大した。中銀は「サービス輸出はビジネス向けサービスやコンピューターサービスといった主要カテゴリーにおいて前年同期比で増えた」と説明した。

ロイター
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