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イスラエル、ガザ市郊外を攻撃 ネタニヤフ首相は安全保障内閣招集へ

2025年09月01日(月)06時59分

8月31日、イスラエルのネタニヤフ首相がパレスチナ自治区ガザ市制圧計画を議論するため、安全保障内閣を招集する予定の中、イスラエル軍は夜間にガザ市郊外を空と地上から攻撃した。写真は31日、ガザから立ち上る煙。イスラエル側から撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)

Nidal al-Mughrabi Lili Bayer

[カイロ/エルサレム 31日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相が31日にパレスチナ自治区ガザ市制圧計画を議論するため、安全保障内閣を招集する予定の中、イスラエル軍は夜間にガザ市郊外を空と地上から攻撃した。家屋が破壊され、多くの人が避難を余儀なくされた。

ガザ市最大の居住区の一つであるシェイク・ラドワンの住民によると、この地域は30日から31日にかけてイスラエル軍の戦車による砲撃と空爆を受け、住民らは市の西部に避難せざるを得なくなったという。

イスラエル軍は過去3週間にわたりガザ市周辺での作戦を徐々に強化しており、29日には援助物資輸送のための一時停戦を終了した。

地元の保健当局によると、イスラエル軍の銃撃と空爆により、31日には少なくとも30人が死亡した。うち13人はガザ中心部の支援物資配布拠点付近で食料を入手しようとしていた。一方、イスラエル軍はガザ中心部の援助物資配布地点付近で死傷者が出たことは把握していないと述べた。

イスラエル当局者によると、ネタニヤフ首相の安全保障内閣が31日夜に招集され、イスラム組織ハマスの最後の拠点とされるガザ市の制圧に向けた攻撃計画の次の段階について協議するという。

ネタニヤフ首相は31日、イスラエル軍がハマス軍事部門のアブ・ウバイダ報道官を標的にしたことを確認した。イスラエルのカッツ国防相は、ウバイダ氏が殺害されたと述べた。ロイターが接触した2人のハマス幹部はコメント要請に応じなかった。

ロイター
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