中国、サウジに通商分野の連携強化要請

8月26日、中国の王文濤商務相(写真)は、北京でサウジアラビアのハリド・ファリハ投資担当相と会談し、新エネルギー分野と資本市場での連携強化を求めた。3月28日、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[北京 27日 ロイター] - 中国の王文濤商務相は26日、北京でサウジアラビアのハリド・ファリハ投資担当相と会談し、新エネルギー分野と資本市場での連携強化を求めた。中国商務省が27日発表した。
米国と欧州連合(EU)は、中国からの安価な製品の流入を警戒し、対中関税を課しており、中国は湾岸協力会議(GCC)との貿易協定締結に向け、サウジの支持を得たい考えだ。
会談では、習近平国家主席が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」と、サウジのムハンマド皇太子が推進する脱石油経済計画「ビジョン2030」との連携について協議した。
昨年5月のロイターの報道によると、中国とGCCの貿易協定交渉は、安価な中国製品がサウジの製造業の発展を阻害するとの懸念から停滞している。
商務省の声明によると、王氏は「2国間の貿易量を拡大し、双方向の投資協力のレベルを高め、新エネルギー、産業サプライチェーン、資本市場といった分野での協力を広げる」余地があるとの認識も示した。
声明には中国とGCCの貿易協定への言及はなかった。