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米政権、風力発電事業の中止命令 デンマーク社は増資計画継続へ

2025年08月25日(月)18時07分

 8月25日、デンマークの洋上風力発電大手オーステッドは、今月明らかにしていた資本調達計画を継続すると発表した。写真は洋上風力発電所で勤務する同社従業員。2023年9月、デンマークのニュステで撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

Stine Jacobsen

[コペンハーゲン 25日 ロイター] - デンマークの洋上風力発電大手オーステッドは25日、今月明らかにしていた資本調達計画を継続すると発表した。

同社を巡っては、トランプ米政権が22日、ロードアイランド州沖のプロジェクトの建設中止を命令。65基の風力タービンのうち45基が設置され80%が完成していた。

デンマーク政府が50.1%を所有する同社は今月、94億ドルの増資を実施し、財務の補強を図ると発表。25日の発表文は「予定されているライツイシューは、米洋上風力発電ポートフォリオに関する不確実性の影響を考慮しても、事業計画を遂行するために必要な資本構造強化だ」と述べた。

オーステッドの株価は増資発表以来すでに30%下落していたが、25日の取引開始早々には17%も下落した。

シドバンクのアナリスト、ヤコブ・ペデルセン氏は「これ(事業中止命令)は増資に関して大きなハードルだ」と述べた。

トランプ米大統領は、風力エネルギーは醜く、信頼性に欠け、高価だと繰り返し批判している。

ロイター
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