米、商用トラック運転手の就労ビザ発給を即時停止

　８月２１日、ルビオ米国務長官（写真）は、商用トラック運転手に対する全ての就労ビザの発給を即時停止すると発表した。７月１６日、ワシントンで撮影（２０２５年　ロイター/Umit Bektas）

David Shepardson

[ワシントン ２１日 ロイター] - ルビオ米国務長官は２１日、商用トラック運転手に対する全ての就労ビザの発給を即時停止すると発表した。

「米国の道路で大型トレーラーを運転する外国人ドライバーの増加は米国人の命を危険にさらし、米国人トラック運転手の生活を脅かしている」とＸに投稿した。

トランプ政権は英語を話さない外国人トラック運転手に対する懸念に対処するため、一連の措置を講じている。４月には米国の商用車の運転手に英語能力基準を満たすことを義務付ける規則の施行を指示する大統領令に署名した。

ダフィー運輸長官は今週、フロリダの高速道路で３人が死亡した事故について、連邦自動車運輸安全局が調査を開始したと発表した。フロリダ州および米政府当局者によると、この事故はインド国籍の運転手が関与しており、英語を話さず、米国に滞在する法的資格も持っていなかった。

トラック運転手の英語能力基準はすでに長年の法律となっていたが、４月の大統領令は、英語力不足だけが違反事項であった場合に検査官は商用運転手を業務停止にしてはならないとする２０１６年の指針を覆した。