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中国外相、パキスタン・アフガン両国に交流強化呼びかけ

2025年08月21日(木)13時12分

中国の王毅外相は、パキスタン、アフガニスタン両国に対して全てのレベルでの交流強化を呼びかけた。資料写真、7月撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

Liz Lee

[北京 21日 ロイター] - 中国の王毅外相は、パキスタン、アフガニスタン両国に対して全てのレベルでの交流強化を呼びかけた。中国外務省が21日公表した声明で明らかになった。

王毅氏はアフガンの首都カブールで同国のムッタキ外相代行、パキスタンのダール外相と会談。3カ国は戦略的な相互信頼関係を引き続き構築し、安全保障面での協力を深化させる必要があると発言した。

声明には、中国はアフガンおよびパキスタンの核心的利益に関する問題を理解し、支援する用意があり、地域への外的な干渉や、それぞれの国家主権を損なう団体や個人の行動に断固反対すると記されている。

王毅氏は「安全保障対話の仕組みを改善し、法執行と安全保障の協力を深め、国境をまたぐテロリスト活動の取り締まりを強化するとともに、テロリズムの土壌を根絶する必要がある」と訴えた。

声明では具体的なテロ組織には言及されていない。ただ国営新華社は王毅氏がムッタキ氏との会談で、中国からの東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)独立を掲げる「東トルキスタン・イスラム運動」に触れたと伝えた。

新華社によると、王毅氏は中国としてアフガニスタンがそうしたテロ勢力の掃討により力を注ぐことを希望すると述べたという。

王毅氏は、3カ国が経済開発協力を拡大し、貿易・投資面などでも交流を進めるべきだとの考えを示した。

ロイター
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