台湾の7月輸出受注、6カ月連続増 世界貿易にリスク

８月２０日、台湾経済部が発表した７月の輸出受注は前年同月比１５．２％増の５７６億４０００万ドルと、６カ月連続で増加した。基隆港で２０２０年１１月撮影（２０２５年　ロイター/Ann Wang）

[台北 ２０日 ロイター] - 台湾経済部が２０日発表した７月の輸出受注は前年同月比１５．２％増の５７６億４０００万ドルと、６カ月連続で増加した。

人工知能（ＡＩ）関連などハイテク製品の受注が好調だった。

ただ、経済部は「貿易政策を巡る不確実性や地政学的なリスクが、世界の貿易に悪影響を与えるだろう」と警戒感を示した。

ロイターがまとめた市場予想は１５％増だった。

経済部は、ＡＩや高性能コンピューティングなどの需要拡大で、受注の勢いは維持されると指摘。欧米の年末商戦も下半期の受注を季節的に支えると述べた。

８月の輸出受注の予想は前年同月比１０．５─１４．５％増。

７月の輸出受注の内訳は、通信機器が１５．５％増、電子製品が２４．８％増。

中国からの受注は３．６％増。６月の１５％増から減速した。

米国からの受注は２５．４％増。６月の３４．８％増から鈍化した。

欧州からの受注は７．３％増、日本からの受注は１２．８％増だった。