ハマス同意のガザ停戦案、イスラエルは回答を精査中 近く結論か

イスラエルはパレスチナ自治区ガザの停戦案に対するイスラム組織ハマスの回答を精査している。イスラエルの攻撃跡、ガザのハンユニスで19日撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
Maayan Lubell Nidal al-Mughrabi
[エルサレム/カイロ 19日 ロイター] - イスラエルはパレスチナ自治区ガザでの停戦案に対するイスラム組織ハマスの回答を精査している。当局者2人が明らかにした。
ハマスは、仲介国のエジプトとカタールが提示した最新の停戦案に同意した。
ハマスによると、停戦案では60日間の停戦期間中にガザで拘束している人質の生存者10人を解放、遺体18体を引き渡す。代わりにイスラエルで収監されているパレスチナ人200人と人数は不特定の女性・未成年者を釈放する。
このほか、現在ガザの75%を支配しているイスラエル軍の一部撤退やガザへの人道的援助拡大も盛り込まれている。
カタールの外務省報道官は、停戦案には「戦争終結に向けた包括的合意への道筋」も含まれると述べた。内容は米国が示した停戦案とほぼ同じという。
ネタニヤフ首相は近く停戦案を巡る協議を近く開始、パレスチナ筋によると2日以内に結論がでるとみられている。関係筋によると、ハマスはこれまでの協議とは異なり追加の要求なく提案を受け入れた。
ガザでは19日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも20人が死亡した。ガザ市近郊のザイトゥーン地区はイスラエル軍によって完全に制圧されという。