イスラエル極右財務相、「パレスチナ国家構想葬る」入植計画承認

8月14日、イスラエルの極右派スモトリッチ財務相(写真)は、同国が占領する東エルサレムとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を分断するとされる入植計画を承認した。写真は6月、エルサレムで撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[14日 ロイター] - イスラエルの極右派スモトリッチ財務相は、同国が占領する東エルサレムとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を分断するとされる入植計画を承認した。同氏の事務所はこれによりパレスチナ国家樹立構想は葬り去られると主張している。
ただ、ネタニヤフ首相がこの計画を支持するかどうかは明らかではない。
スモトリッチ氏の報道官は「パレスチナ国家構想を葬り去る」と題した声明で、ヨルダン川西岸の既存入植地とエルサレムの間に3401戸の入植者向け住宅を建設する計画だと述べた。
これは「E1計画」と呼ばれるもので、パレスチナ人や国際社会はヨルダン川西岸地区が分断されると懸念している。米国や欧州など主要国の反対により、イスラエルは2012年以降この地域での入植者住宅の建設を凍結している。