ニュース速報
ワールド

米ロ首脳、日本時間16日午前4時30分から会談 終了後に共同会見

2025年08月14日(木)22時11分

 8月14日、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、15日に米アラスカ州で行われるプーチン大統領とトランプ米大統領の会談について、現地時間11時30分(日本時間16日午前4時30分)から開始し、終了後に両氏が共同会見を行う予定だと述べた。写真は2018年7月、ヘルシンキで会談する両首脳。(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[モスクワ 14日 ロイター] - ロシアのウシャコフ大統領補佐官は14日、15日に米アラスカ州で行われるプーチン大統領とトランプ米大統領の会談について、現地時間11時30分(日本時間16日午前4時30分)から開始し、終了後に両氏が共同会見を行う予定だと発表した。米政府側も両首脳が1対1で会談し、その後共同会見を開くと明らかにした。

ウシャコフ氏によると、両首脳は通訳のみを同席させて1対1で会談する。その後両国の閣僚らが参加する拡大会合が開かれ、両首脳が共同会見を行うという。

中心議題はウクライナ問題だが、より広範な安全保障や国際問題も議論される予定。さらに「貿易・経済分野を含む二国間協力のさらなる発展について意見交換が行われる見通しだ。この協力には大いなる、しかし残念ながらこれまで活用されることのなかった潜在可能性があると指摘したい」と述べた。

ロシア側はウシャコフ氏のほか、ラブロフ外相、ベロウソフ国防相、シルアノフ財務相、プーチン氏の特使であるドミトリエフ・ロシア直接投資基金(RDIF)総裁が出席するという。

レビット米大統領報道官は、FOXニュースのインタビューで、1対1で会談後に「共同の」の会見が開かれると述べた。「トランプ大統領は戦争を平和的に終わらせるためにあらゆる選択肢を検討したいと考えている」と語り、米国はウクライナとロシアの紛争終結につながる策を豊富に持っているとした。

<プーチン大統領、核軍縮での合意も視野>

プーチン氏は14日、トランプ氏との会談を控えて主要閣僚や軍幹部らを招集した会議を開き、安全保障に関する幅広い議論の一環として核軍備管理の問題を提起することを示唆した。

プーチン氏は、「米国の現政権は、誰もが知っているように、戦闘を停止して危機を終わらせ、この紛争に関わる全ての当事者にとって有益な合意をまとめるために、かなり精力的かつ誠実に努力している」と指摘。その上で「次の段階までに戦略攻撃兵器の管理に関する合意に達することができた場合」として、米ロ間、欧州、そして世界全体における長期的な平和の条件を作り出すことにかなう動きであると説明した。米ロの核軍縮の合意、新戦略兵器削減条約(新START)は、2026年2月5日に失効する。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、メキシコに5%追加関税警告 水問題巡り

ワールド

トランプ氏、オバマケア巡り保険会社批判 個人への直

ビジネス

英金融当局、リテール投資家の証券投資促進に向けた改

ビジネス

英インフレ率、近いうちに目標回帰へ=テイラー中銀金
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    米、ウクライナ支援から「撤退の可能性」──トランプ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中