スイスのジュネーブ、公共交通機関を一時無料化 環境汚染対策で

8月14日 スイスのジュネーブで環境汚染対策として公共交通機関が一時的に無料化された。写真は2020年10月、ジュネーブで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 13日 ロイター] - スイスのジュネーブで環境汚染対策として公共交通機関が一時的に無料化された。国内で初の取り組みとなる。
世界保健機関(WHO)によると、ジュネーブではオゾン汚染が深刻なピークを迎えている。
12日には気温が摂氏37度に達し、政府は暑さ警報を発出。ジュネーブ州当局がロイターに説明したところによると、気温が高く、雲が少ないと、オゾン汚染物質が蓄積し、拡散するのに時間がかかる。
これを受け、住民らに自家用車からバス、トラム、電車、船への乗り換えを促し、交通部門の窒素酸化物排出を削減するため、13日に州内の公共交通機関が初めて無料化された。
乗客は切符を必要とせず、汚染状況が改善されるまで検札は停止されるという。