イスラエル軍、支援職員装った5人を殺害 ガザ市で過去24時間に123人死亡

イスラエル軍は、米国を拠点とする支援団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)の職員を装った武装過激派5人を先週、パレスチナ自治区ガザで空爆により殺害したことを明らかにした。写真はイスラエルのネタニヤフ首相。エルサレムで13日撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
Emily Rose
[エルサレム/カイロ 13日 ロイター] - イスラエル軍は、米国を拠点とする支援団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)の職員を装った武装過激派5人を先週、パレスチナ自治区ガザで空爆により殺害したことを明らかにした。
5人はWCKの制服を着用しており、イスラエル軍に脅威を与えたという。同軍は、殺害前にWCKとは無関係であることを確認したと主張。声明で「テロリストらは、自らの活動を隠ぺいし、標的となることを避けるため、意図的にバッジを付け、黄色いベストを着用していた」と述べた。
WCKは12日のXへの投稿で、イスラエル当局から連絡を受けたとした上で、「WCKや他の人道支援団体を装う行為は民間人や援助活動従事者を危険にさらすものであり、われわれはこれを強く非難する」と述べた。
こうした中、イスラエル軍は13日、ガザ市を激しく攻撃、ガザ保健省によると過去24時間の死者数としてはここ1週間で最悪となる123人が死亡した。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ニュースチャンネルi24NEWSに出演し、パレスチナ人はガザから撤退すべきだとの考えを改めて表明。「彼ら(パレスチナ人)は追い出されているのではなく、出国を許されるのだ」と語った。
イスラム組織ハマスはこの日、エジプト当局者と停戦に向けた協議を開始した。