ガザ地区で子どもの栄養失調急増、餓死者も増加 WHO事務局長が警告

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日、パレスチナ自治区ガザで急性栄養失調に陥っている子どもの数が月間ベースで最悪の水準に増加しており、飢餓関連の死亡者数も増えていると警告した。 ガザ南部ハンユニスで4日撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 7日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日、パレスチナ自治区ガザで急性栄養失調に陥っている子どもの数が月間ベースで最悪の水準に増加しており、飢餓関連の死亡者数も増えていると警告した。
テドロス氏はジュネーブのWHO本部で、「7月にガザ地区で約1万2000人の5歳未満の子どもが急性栄養失調と診断され、1カ月の数字としては最悪の水準に達した」と説明。約2500人の子どもが重度の栄養失調に苦しんでいるという。
WHOのガザ・ヨルダン川西岸代表リック・ピーパーコーン氏はビデオリンクで、「栄養補給物資の全体的な量は、一段の悪化を防ぐには依然として全く不十分だ。大量に供給する必要がある」と述べた。