カナダ産牛肉、豪州が20年超ぶり輸入解禁 狂牛病で規制

カナダ食品検査庁(CFIA)は29日、オーストラリアが22年にわたったカナダ産牛肉と牛肉製品の輸入禁止措置を解除したと発表した。写真はカナダ・アルバータ州南部で1月撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)
[オタワ 29日 ロイター] - カナダ食品検査庁(CFIA)は29日、オーストラリアが22年にわたったカナダ産牛肉と牛肉製品の輸入禁止措置を解除したと発表した。農業従事者には安心材料となるものの、大幅な新規販売増にはつながらないとみられている。
オーストラリアは2003年、カナダで初めて狂牛病が発生したことを受けて同国産牛肉の輸入を制限した。
カナダ政府は待望の豪市場アクセス再開を祝福。マクドナルド農業相は「インド太平洋地域の主要市場であるオーストラリアへのアクセスが回復したことで、カナダの生産者にとって、わが国が誇る最高品質の牛肉を提供する機会がさらに拡大する」と述べた。
オーストラリアは先週、米国産牛肉輸入についても同様の禁止措置を解除した。