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NY高層ビル銃撃の容疑者、「遺書」でNFLを非難 脳疾患主張

2025年07月30日(水)10時51分

米ニューヨーク市のアダムス市長は29日、マンハッタン・ミッドタウンの高層ビルで28日発生した銃撃事件について、銃撃犯が同ビルにあるナショナル・フットボールリーグ(NFL)のオフィスを狙っていたと考える根拠があると明らかにした。事件直前にライフルを持った男がビルに入っていく様子を捉えた監視カメラの映像。28日撮影(2025年 ロイター/Surveillance Camera/Handout via REUTERS)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米ニューヨーク市マンハッタンのミッドタウンにある高層ビルで28日に発生した銃撃事件の容疑者が、自身が患っていると主張する慢性外傷性脳症についてナショナル・フットボールリーグ(NFL)を非難する「遺書」を持っていたと、ニューヨーク市警のジェシカ・ティッシュ本部長が29日に明らかにした。

警察当局は、容疑者をラスベガスのカジノ警備員、シェーン・タムラ(27)と特定。精神疾患の病歴を持つという。

容疑者は、警備に当たっていた市警の警官1人を含む警備員2人のほか、事件のあったビルに入居していたブラックストーンの幹部、同ビルを所有する不動産会社の重役を殺害。その後自らを撃ち、死亡した。

ティッシュ氏は、ユーチューブに投稿されたビデオメッセージの中で「現場で発見された遺書は、銃撃の動機を示している可能性があり、なぜNFL本部を狙ったのかを説明するかもしれない」と述べた。

遺書では「おそらく高校時代にフットボールをプレーしたことが原因で、CTE(慢性外傷性脳症)を患っていると主張、NFLを非難していた」という。

慢性外傷性脳症は接触の多いスポーツによる頭部への繰り返しの衝撃によって引き起こされることが多い。容疑者はNFL選手ではなかったが、オンラインの記録によると、高校時代にプレーしていたもよう。

NFLは同ビルに本部を置いているが、容疑者は間違ったエレベーターに乗り、別の会社に向かったとみられるという。

ロイター
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