サウジと仏「パレスチナ国家樹立」共同宣言へ...米・イスラエルは不参加
7月29日、サウジアラビアとフランスはイスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」に向けた具体的な措置をまとめた宣言を支持するよう国連加盟各国に求めた。国連本部で同日撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)
サウジアラビアとフランスは29日、イスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」に向けた具体的な措置をまとめた宣言を支持するよう国連加盟各国に求めた。
宣言は仏・サウジの主催で今週、国連で開かれているパレスチナ問題に関する国際会議の成果をまとめたもの。米国とイスラエルは会議への参加を見送った。
サウジのファイサル外相は会議で、9月の国連総会までに宣言を支持するよう訴えた。
宣言は第1段階として、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争終結を要求。「停戦後、パレスチナ自治政府傘下でガザで活動する暫定行政委員会を直ちに設立」するよう求めた。
また、国連安全保障理事会の負託による一時的な国際安定化部隊の展開を支持し、「一部加盟国が部隊を派遣する用意を表明した」ことを歓迎している。
イスラエルに対しては「主権を持ち存続可能なパレスチナ国家を含む2国家解決への明確な公約を表明」するとともに、パレスチナ人に対する暴力を即時停止し、パレスチナ占領地における入植、併合活動などを全て停止することを求めている。
その上で 「ガザでの戦争を終結させ、全ての人質を解放し、占領を終わらせ、暴力とテロを拒否し、独立した主権を持つ民主的なパレスチナ国家を実現し、全てのアラブ領土の占領を終わらせ、イスラエルとパレスチナに確固たる安全保障を提供することによってのみ、地域の人々および国家間の正常な関係と共存を達成できる」とした。
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