ＩＡＥＡ、2週間以内にイラン訪問へ＝外務省報道官

イラン外務省のバガイ報道官は２８日、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）が２週間以内にイランを訪問すると明らかにした。ＩＡＥＡのロゴとイランの国旗（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo）

[ドバイ ２８日 ロイター] - イラン外務省のバガイ報道官は２８日、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）が２週間以内にイランを訪問すると明らかにした。

ＩＡＥＡのグロッシ事務局長は２５日、イランが核開発計画を巡りＩＡＥＡと実務者レベルの協議を再開する用意があると述べていた。

同報道官によると、協議ではＩＡＥＡとの今後の協力に関するマニュアルが提示される予定。イランではＩＡＥＡへの協力を制限する法律が制定され、ＩＡＥＡによる核施設の査察には今後、イランの最高国家安全保障評議会の承認が必要となる。マニュアルはこの法律に基づく内容になるという。

イスラエルと米国は先月、イランの核開発を阻止するため空爆を実施しており、ＩＡＥＡは査察の再開が必要だと主張。特に、イランが保有する約４００キログラムの高濃縮ウランの所在に懸念を示している。

バガイ報道官は、国益上必要になれば米国との間接協議を再開するとの立場を改めて表明。ただ、現時点で米国との６回目の核協議を開催する計画はないと述べた。

また、イランが核不拡散条約（ＮＰＴ）加盟国として、ウランの濃縮を認められるべきだと主張した。