マレーシア中銀、25年成長予想4─4.8%に下げ 関税巡る不確実性で

7月28日、マレーシア中央銀行は、2025年の経済成長率を4.0─4.8%と予想し、従来の4.5─5.5%から下方修正した。写真は、マレーシアのクアラルンプール中心部で、朝のラッシュ時に職場に向かう人々。2024年10月撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)
[クアラルンプール 28日 ロイター] - マレーシア中央銀行は28日、2025年の経済成長率を4.0─4.8%と予想し、従来の4.5─5.5%から下方修正した。貿易や関税を巡る不確実性が世界経済に影響を及ぼす可能性があると警告した。
今年のインフレ率は平均1.5─2.3%と予想した。
中銀は世界経済の成長見通しが貿易政策の変化や関税を巡る不確実性の影響を受けているとし、マレーシアの「最新の成長予測は継続的な関税引き上げや、より好ましい貿易交渉結果などさまざまな関税シナリオを考慮している」と説明。
その上で、マレーシア経済は依然として「強い基盤」にあるが、経済成長予測は依然として世界経済を巡る不確実性の影響を受けるとした。
マレーシアはトランプ米政権との協議で8月1日までに合意しなければ、25%の関税を課される。
同国の投資貿易産業相は米国との協議について、幾つかの問題が残っているとしつつ、協議は順調に進んでおり、8月の期限に間に合う見込みだとしている。