オーストラリア、新たな月次CPI公表へ 迅速な政策決定可能に

7月23日 オーストラリア統計局は23日、11月26日から公表を開始する新たな月次消費者物価指数(CPI)の詳細を明らかにした。写真は10日、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリア統計局は23日、11月26日から公表を開始する新たな月次消費者物価指数(CPI)の詳細を明らかにした。これによりオーストラリアは世界各国と足並みを揃えることになり、政策担当者がより迅速な決定を下せることが期待される。
現行の四半期CPIではインフレのリアルタイムな動向を把握することが難しいと指摘してきたオーストラリア準備銀行(中央銀行)にとって、大きな安心材料となる見通しだ。豪中銀は今月金利を据え置いた際、7月30日に発表される第2・四半期CPIの結果を確認する必要性を主な理由に挙げていた。
統計局のグルーエン局長は「オーストラリアの主要インフレ指標が国際的に比較可能な完全な月次CPIに移行することで、国民全体に直接影響を与える金融政策や財政政策の決定により質の高い情報が提供される」と述べた。
従来の月次CPIは四半期CPIに含まれる品目の一部しかカバーしておらず、変動も大きかった。
統計局はウェブサイトを更新し、新たなCPIの詳細を公表した。それによると、発表日は基準月の翌月の最終水曜日となる。ただ、11月分は1月7日に公表されるとしている。
CPIとトリム平均値を含む各種インフレ指標は、2024年4月まで遡及してデータが提供される。四半期ごとのCPIも引き続き作成する。