原油先物は小幅続伸、ロシア巡るトランプ氏の「重大声明」に注目

アジア時間の原油先物は小幅に上昇している。世界の原油供給に影響を与えかねない米国の対ロシア制裁や、関税を巡る不透明感を市場は警戒している。写真はホルムズ海峡を通過するタンカー。2018年12月撮影(2025年 ロイター/Hamad I Mohammed/File Photo/File Photo
Florence Tan
[シンガポール 14日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇している。世界の原油供給に影響を与えかねない米国の対ロシア制裁や、関税を巡る不透明感を市場は警戒している。
0011GMT(日本時間午前9時11分)時点で、北海ブレント先物は0.08ドル高の1バレル=70.44ドル。先週末は2.51%上昇していた。先週末に2.82%高だった米WTI先物は0.05ドル高の68.50ドル。
トランプ米大統領は13日、ウクライナにパトリオットミサイルを追加供与すると表明。14日にはロシアに関連して「重大な声明」を発表する予定だ。
欧州連合(EU)諸国は、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の第18弾として、ロシア産原油に課している取引価格上限の引き下げに間もなく合意する見通しだ。EU筋4人が13日の会合後に明らかにした。
一方、ANZのアナリストによると、サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の協定に基づく割当量を上回る生産を行ったとみられ、上値が抑えられているという。