中国、ドイツ軍機にレーザー照射 独外務省が非難

ドイツ外務省は8日、欧州連合(EU)が紅海で行っていた作戦に参加していた独軍機に中国軍がレーザーを照射したとして、駐独中国大使を呼び出した。両国の国旗、2023年撮影(2025年 ロイター/Fabrizio Bensch/File photo)
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ外務省は8日、欧州連合(EU)が紅海で行っていた作戦に参加していた独軍機に中国軍がレーザーを照射したとして、駐独中国大使を呼び出した。
同省は「ドイツ人を危険にさらし、作戦を妨害することは全く容認できない」とXに投稿した。
独軍機は、紅海の公海上を航行する商船を守るためのEUの作戦「ASPIDES」に参加。昨年10月から偵察任務を遂行していた。
同省報道官によると、この海域を航行していた中国の軍艦が7月初旬、独軍機の通常の任務飛行中に、理由もなく、事前の通告もなくレーザーを照射した。これを受け、この独軍機は予防措置として任務を中断し、ジブチの基地に無事着陸した。
その後、ASPIDESの偵察任務は再開されているという。
中国外務省はコメントを出していない。