ブラジル、年後半に国際資本市場に本格復帰へ=国庫局長
[ブラジリア 7日 ロイター] - ブラジルのロジェリオ・セロン国庫局長は、今年前半の国債発行が成功したのを踏まえて「下半期には対外市場に積極的に参加する」と語り、今年下半期に世界の国債市場に本格的に復帰する計画を明らかにした。先週のロイターのインタビューで語った。
セロン氏は「ブラジルのリスクスプレッドは非常に有利だ」と述べた。
中南米最大の経済国であるブラジルは2月に25億ドル、6月に27億5000万ドルのドル建て国債をそれぞれ起債した。ブラジルが1年に2回を超える国債を対外販売したのは2014年が最後だった。
トランプ米大統領による経済政策の転換に投資家が不安を抱き、資産を米国から世界へ移す再配分が進んでいる。セロン氏は、ブラジルでは自国通貨建て国債の発行割合が高く、実質金利の上昇が際立っている一方で、同国のインフレ率が緩和しているのに伴って魅力が増していると訴えた。
セロン氏は「大幅な金利差と、資本が流入していることを背景に、急激な通貨安を招きにくいマクロ環境がある。よって非居住者の投資家にとってはブラジルに資金を振り向け、利益を得るための絶好のチャンスになる」と強調した。