トルコCPI、6月は前年比+35.05%に減速 再利下げ観測強まる
[イスタンブール 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比35.05%上昇に鈍化した。前月比では1.37%上昇だった。数カ月以内に利下げが行われるとの観測が強まっている。
ロイターの調査では、前年比で35.2%、前月比で1.45%上昇すると予想されていた。
食品・飲料が前月比0.27%下落し、全体的な鈍化継続につながった。
前年比インフレ率は昨年5月に付けた75%をピークに縮小している。
5月のインフレ率も、前年比が35.41%、前月比が1.53%と予想を下回り、中央銀行が今夏後半に再び利下げに踏み切るとの見方が強まった。中銀は昨年12月に金融緩和を開始したが、4月に利上げに転じていた。
3月には、エルドアン大統領の最大の政敵であるイスタンブールのイマモール市長が汚職容疑で収監されたことを受けて通貨リラの対ドル相場が過去最安値を記録。トルコの資産が圧迫された。