FRB議長「自分の仕事に100%注力」、トランプ氏の批判でも

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は1日、ポルトガルのシントラで開催中の欧州中央銀行(ECB)フォーラムのパネル討論会で、トランプ米大統領による個人攻撃によって職務をこなすことが難しくなっているかという質問に対し、FRBの責務遂行に「100%」注力していると明言した。6月撮影(2025年 ロイター/Kevin Mohatt)
[シントラ(ポルトガル) 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は1日、ポルトガルのシントラで開催中の欧州中央銀行(ECB)フォーラムのパネル討論会で、トランプ米大統領による個人攻撃によって職務をこなすことが難しくなっているかという質問に対し、FRBの責務遂行に「100%」注力していると明言した。
「大統領から個人的に攻撃されることが多々あるが、それが仕事を難しくしているか」という質問されパウエル議長は、「私は自分の職務を全うすることに集中している」という質問に対し、パウエル議長は「重要なのは、議会がわれわれに与えた目標、つまり雇用最大化、物価安定、金融安定を達成するために、われわれの手段を活用することだ。われわれはまさにそれに100%注力している」と応じた。
討論会に参加していた欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁ら他の主要中銀トップや観客は拍手で応えた。
また、来年5月に議長としての任期満了が後もFRBにとどまるかという質問に対しては、「今日はその件に関し何も申し上げることはない」と答えた。