米民主議員、戦争権限決議案提出 トランプ氏の対イラン攻撃けん制

米民主党の下院議員3人は23日、トランプ大統領(写真)のイランに対する軍事力行使を抑制するため、戦争権限決議案を提出した。10日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Kanishka Singh
[ワシントン 23日 ロイター] - 米民主党の下院議員3人は23日、トランプ大統領のイランに対する軍事力行使を抑制するため、戦争権限決議案を提出した。米軍が週末にイランの核施設を攻撃したことを受けた措置。
上下両院は共和党が多数派を占めており、トランプ氏の行動を制限する決議案が議会を通過する可能性は低い。
決議案を提出した民主党のジム・ハイムズ下院議員、グレゴリー・ミークス下院議員、アダム・スミス下院議員は共同声明で「トランプ大統領が議会の承認なしに、イランや、他のいかなる国とも、戦争を始めることは許されない」とし、トランプ氏が「本格的な協議や議会の承認なしに」攻撃を命じたと批判した。
一部の民主・共和党議員は、トランプ氏がイランで軍事力を行使し米国が紛争に巻き込まれる事態を回避するよう議会に求めていた。民主党の多くの連邦議員は、トランプ氏の行動が憲法違反であり、外国に宣戦布告する権限は議会にあると指摘している。
ジョンソン下院議長は23日、戦争権限決議案を検討する時期ではないと述べた。